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    樽井英樹(TARUI Hideki)

    1988 Born in Tokyo
    Education
    2014 Graduate School of Tama Art University in Painting cource, Tokyo

     

    Solo Exhibition

    2018 “charm point”hiromart gallery,Tokyo
    2016 "FREEZE!"CRISPY EGG Gallery,Kanagawa

    2014 "A RENDEZVOUS WITHOUT PROMISE" Wada Fine Arts, Tokyo

     

    Group Exhibition

    2018"Mirai no Yurei"CRISPY EGG Gallery,Tokyo

    2017 "Steak no TEWATASHI" Art Lab Hashimoto, Kanagawa

    2016 "Magic mirror on the wall, who is the fairest one of all ?", Wada Fine Arts, Tokyo

    "Emerging Asian Contemporary", Wada Fine Arts, Tokyo

    2014 "Wonderful People" Akibatamabi21,Tokyo

    Award
    2016 the 31th Holbein scholarship

    2014,16 Prize in Tokyo wonder seeds 20014, Tokyo
    2013 D-art biennale, Nagoya
    2011 Prize in Next art exhibition, Tokyo/ D-art biennale, Nagoya
    2010 Prize in Tokyo Wonder wall, Tokyo
    2009,8 Viaart2009/2008, Tokyo

     

     

    2008

    「viaart2008EFD」シンワアートミュージアム、東京

    2009

    「viaart2008 KURATA賞受賞作家‐ネガポップ‐展」シンワアートミュージアム、東京

    「viaart2009」シンワアートミュージアム、東京

    2010

    「トーキョーワンダーウォール公募2010入選作品展」東京都現代美術館、東京

    「~展」多摩美術大学、BankART Studio NYK、東京・横浜

    「日常展」東京六行会ホール他、東京・茨城
    「via art 2009 Kurata prize exhibition」シンワアートミュージアム、東京
    2011

    「NEXT ART展」朝日新聞東京本社・松屋銀座、東京

    「ねずみ講展」RED CUBE、東京

    「Dアートビエンナーレ」ダイテックサカエ、名古屋

    「さよなら」多摩美術大学、東京
    2012

    「斜方体」多摩美術大学、東京
    2013

    「ON PAPER 2013 紙と自然 展」多摩美術大学美術館、東京
    「第三回Dアートビエンナーレ」ダイテックサカエ、名古屋

    「第三回アトリエ風交流展」アトリエ風、東京

    2014

    「トーキョーワンダーシード2014」トーキョーワンダーサイト渋谷、東京

    個展「約束のない待ち合わせ」ワダファインアーツ、東京

    「素晴らしい人」 アキバタマビ21、東京

    2016

    「トーキョーワンダーシード2016」トーキョーワンダーサイト渋谷、東京

    「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」ワダファインアーツ、東京

    個展「FREEZE!」CRISPY EGG Gallery,神奈川

    「ギャラリーへ行こう2016」数奇和、東京・滋賀

    「Emerging Asian Contemporary」ワダファインアーツ、東京

    「多摩美術大学校友会 小品展2016」文房堂ギャラリー、東京

    2017

    「ステーキの手渡し」アートラボはしもと、神奈川

    2018

    個展「チャームポイント」ヒロマートギャラリー、東京

    「未来の幽霊」クリスピーエッグギャラリー、東京

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     ○塗り絵シリーズについて

     

     匠の技から日常の習慣まで、人間の身体には様々な動作が記録されている。それらの動作は訓練による反復で意図的に覚えさせたものもあれば、いつの間にか癖として定着したものもある。身体に染み付いた癖はその人独自の身体性を表すものだ。例えば漫画家が描くキャラクターは作家独特の線で描かれている。時間をかけて身についた線は作家自身にとって無意識に引くことができるものだが、他人は容易に真似できないものである。

     私はドローイング(自身の癖によって引かれた線で描かれた絵)を「塗り絵」として扱うことを試みている。塗り絵の線は身体に基づく描画であるが、それを塗るということは一度顕在化した身体性を覆い隠すことになる。一般的な塗り絵と比べると隙間だらけの線の集合を輪郭的に捉えることで、空間を区切っていた線からマッスが立ち現れる。癖による無意識的な痕跡を色を塗ることで立体的に組み替えられるのだ。

     

     ○切り絵シリーズについて

     

     絵画は木枠とキャンバスで作られた直方体であるということと、その表面を平面として扱うということにおいて2次元と3次元が同居した存在です。平面への描画が支持体に影響を与えることで、木枠やキャンバスや絵具を一つの塊として見るということができます。絵画を物体として扱うことで2次元と3次元という二つの視点が多義図形のように入れ替わる作品の制作を試みています。

     

     例えば絵を描いたあとに、そのキャンバスをくの字に折り曲げた場合、絵が描かれた平面は、縦横奥行きを持った3次元の物体に変わります。それは平面の性質と物体の性質を併せ持っています。

     このように絵画を物体として扱うのであれば、描画の際、穴や裂け目といった物理的なニュアンスを利用することも可能です。カッターナイフやドリル、ノコギリなどの工具を筆のバリエーションとして用いることができます。切り抜かれた穴は面に、裂け目は線として2次元的に見ることもできます。

     キャンバスを切るといった物理的な仕事はピンと貼られたキャンバスの緊張感を緩めます。緊張感を失ったキャンバスは均一な平面を保っていられなくなります。キャンバスの脱力によって、絵画は物体に移行してくるのです。

     

     このように絵画を2次元と3次元を行き来する物体として扱うのは、本来我々の世界と反発する絵画をてなずけようとするためです。歴史的に平面性を強調してきた絵画は我々の視覚を跳ね返すか、奥に引き込むかどちらかでした。絵画を物体として扱っているときのみ我々は絵画の世界と同じ空間に立つのであり、それに触れることができるのです。

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